観音山 西国三十三観音 5

十番 千手観音 明星山 三室戸寺 作者不明
下の六番と入れ替わっているのでは・・・・。十一面の千手観音像、細かく彫ってあるが佐吉の作では
無い、同時期にもう一人職人がいたのだろう、三体ほどこの職人の彫った観音像がある。

十五番 十一面観音 新那智山 観音寺[今熊野観音寺] 丹波佐吉(村上佐吉)作
オーソドックスな舟形十一面観音像だが、まるで木彫のような彫り方をしていて、石の限界までギリ
ギリ彫り込んでいる。

十四番 『如意輪観音』 長等山 園城寺[三井寺] 丹波佐吉(村上佐吉)作
二臂で坐像の半跏像で六対在る内の一体、全てデザインを変えて彫ってある。

六番 十一面千手千眼観音 壺阪山 南法華寺[壺阪寺] 丹波佐吉(村上佐吉)作
舟形では無く丸い光背が付いた千手観音、頭は十一面になって無い、この仏像も札番号が違ってい
るのかも・・・・・。

 二十七番 如意輪観音』 書寫山 圓教寺 丹波佐吉(村上佐吉)作
片膝を立てて座る六臂の典型的な半跏思惟像、保存状態もよく素晴らしい出来の如意輪観音像だ。

二十番 千手観音 西山 善峯寺 丹波佐吉(村上佐吉)作
何という観音像なのだろう、千手観音ではないのは確か、三室戸寺の本尊が千手観音で昔に消失し、胎内
仏として有った仏像を秘仏にしている、秘仏本尊を模して造られた、「お前立ち」像は、大ぶりの宝冠を戴き、
両手は胸前で組む、これを佐吉が石で彫り上げたのかもしれない。
このグループが、不思議の元だろう並び順もおかしいし、六番が混じっているし。



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