柏原八幡宮(兵庫県)


1861(文久元年)三月
佐吉の傑作と評されている狛犬、手元に在る資料では何所も欠けてなかったが、実物
は左の狛犬が大きく三箇所欠けている。
確かに時間をかけて彫ったのがよく判る、今まで見てきた佐吉の狛犬に有った威嚇する
ような凄みが抑えられ静かな印象を受けるが、細部はとことん拘って透かし彫りを多用し
ている、吟味した最高の原石を使用し、ノミのダメージを削り取っているのだろう、台座と
共に風化は殆どしていない当日は雨が降っていて、カビが生えた体が濡れ縞模様がくっ
きり出、迫力が出ていた。
平成23年4月、佐吉狛犬半年間の保存修理が済み、柏原八幡宮拝殿前の定位置に設置された。

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