神丘神社(奈良県)


1863年(文久三年)九月
最初見た印象は、違う!!!!!・・・・佐吉の狛犬ではない。
裏に回ると確かに、『作師 照信 花押』と彫ってある。兵主神社から十ヶ月後、判っている
佐吉狛犬では最後の作になるのだが、各パーツを見ると確かに佐吉の特徴が出ている、で
も胴体の絞まりの無さ・ノミ後が残る前足の裏側等、佐吉が目指していた狛犬とは、かけ離
れた作になっている。

狛犬が乗っている台座は殆ど、狛犬とセットで佐吉が手がけていたのだが、刻字が彫りかけ
で止まっている、浅いのである。狛犬と台座の磨り合わせも出来ていない、左狛犬の切欠き
右奥が浮いている、おそらく台座の天場(上面)水平が出てい無い。

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