愛知県岡崎市の狛犬屋 『巽彫刻』 当工房では日本全国の石材店に狛犬を販売しております。花崗岩で狛犬を彫り続けている石職人です。

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江戸時代の狛犬

 
江戸時代以前には少数だが地方にオリジナル狛犬が存在するが、量産がされたのは福井県三国地方から産出する笏谷石(凝灰岩)で彫られた狛犬だ。
徳川家康の死後、神社の参道に石造りの狛犬が江戸(東京)と浪速(大阪)でほぼ同じ時期に建てられ始め、木彫・青銅狛犬を手本に左右で「阿・吽」になった日本独自の獅子像(狛犬)が石工により彫られた。
天明年間(1781年)になり島根県松江で来待石による、出雲型狛犬の生産が始まる。 

 

 

【慶長15年(1610年)】 犬頭神社 愛知県岡崎市

江戸時代の狛犬

江戸時代の狛犬

江戸時代の狛犬

岡崎城主の本多豊後守康重寄進。小さいが左の狛犬に♂と角が付いている。
笏谷石製(凝灰岩) とほぼ同時期に、小型の狛猫と石鳥居(山中型)が運ばれ奉納されている。岡崎城下町整備の時期と重なっている。

 

 

【天正5年(1577年)】 日吉神社 岐阜県安八郡神戸町

江戸時代の狛犬

江戸時代の狛犬

江戸時代の狛犬

戦国武将の不破河内守光治公奉納。笏谷石製(凝灰岩)のレプリカ。本物は保管されていて見学は不可。近くにアクリル板で保護された同時期作の狛犬があり、共に重要文化財になっている。

 

 

【元和元年(1616)】 御霊神社 大阪市中央区

江戸時代の狛犬

江戸時代の狛犬

江戸時代の狛犬

大谷相模上掾藤原正次作
大阪で参道に現存する最古の青銅製狛犬右獅子・左狛犬。角付で一対とする様式は後の石製狛犬に影響を与えている。戦時中の金属供出を免れた貴重な狛犬です。藤井寺市道明寺天満宮にも元文三年(1738)鋳造の同系狛犬や、四国香川県金毘羅宮にも同系の狛犬が奉納されている。

 

 

【元文元年(1736年)】 住吉大社 大阪市住吉区

江戸時代の狛犬

江戸時代の狛犬

江戸時代の狛犬

堺の石工、男里屋市兵衛が本御影石を使用して制作。大阪で最初に量産された石狛犬で、分類上『住吉型狛犬』とする。右の獅子は耳が下がり体毛は巻き毛が主。左の狛犬は耳は立ち頭上に一角体毛は直毛が主に彫られている。尻尾は体から離れず添った彫りになる。当時の道具と技術では限界だったのかも・・・。

 

 

【天明元年(1781年)】 住吉神社 名古屋市熱田区

江戸時代の狛犬

江戸時代の狛犬

江戸時代の狛犬

旧東海道『熱田の渡し』の近くに在る住吉神社へ大阪から船で運ばれた狛犬。名古屋では最古の量産型狛犬で、耳は横に付き体も左右同体に彫られている。花崗岩で彫られていて、風化も少なく当時の姿を残している。

 

 

【天保13年(1842年)】 糸井神社 奈良県

江戸時代の狛犬 

江戸時代の狛犬 

江戸時代の狛犬 

 大阪で彫られた和泉砂岩製の浪速狛犬。約百年彫り続けられ洗練された形になっている。奈良県では、天保頃から狛犬の奉納が増え始め製品も入って来たが、渡りの職人も大阪から仕事をするために流れてきた。

 

 

【弘化2年(1845年)】 若宮神社 滋賀県

 江戸時代の狛犬

江戸時代の狛犬 

江戸時代の狛犬 

滋賀県の琵琶湖周辺で見かける花崗岩製の狛犬。渡来人の宋人六郎が滋賀県に移り住んだ話があり、その子孫が石工として残って狛犬を・・・・。
比叡山の麓に坂本と言う地名があり、そこに穴太衆と呼ばれる石積み集団が多く住んでいた。戦国時代は活躍したと聞くが、太平の世に何を彫っていたのだろう。

 

 

安政3年5月(1856年) 小鳥神社 福山市鞆の浦

 江戸時代の狛犬

江戸時代の狛犬 

 江戸時代の狛犬

 広島型狛犬と分類している玉乗り狛犬。近県に同じ形の狛犬が在り瀬戸内海の船便で運ばれたか、石工が渡って行き、地元の石で彫ったのかは不明。