江戸時代、大阪西横堀と堺に石工の集団があり、産地を形成していた。 |
大阪で参道に現存する最古の青銅製狛犬。大谷相模上掾藤原正次作。 右獅子・左狛犬(角付)で一対とする様式は後の石製狛犬に影響を与えている。この狛犬を見て大阪の石工達は石に置き換えて狛犬を彫ったのだろうが、この尻尾はお手上げだったろう。 |
船で三重県まで運ばれた浪速狛犬。桑名は東海道桑名宿七里の渡し場になる。 |
浪速狛犬で尻尾が七本に枝分かれし、中心に渦巻きの無いタイプ。石工により彫り方を変えている。 |
元文元年(1736年~)木彫狛犬の『獅子・狛犬様式』を花崗岩で表現した狛犬で、堺市を中心に四国琴平町や名古屋市熱田区等に建てられている。『獅子・狛犬様式』とは 向って右側が『阿』で、口を開けた獅子で体毛は巻き毛で表現する。左が『吽』で、口を閉じ頭に角が付き、耳は立ち体毛は直毛で表現する。仏教の経典の中に獅子の項目が有り、文殊菩薩が載った獅子は日本的に味付されているが、ライオンをイメージできる狛犬は何所から来たのか・・・。仏師が創作した日本の獣・・・・。 |
大阪で現存する石製狛犬では二番目に古い狛犬。堺の石工、男里屋市兵衛が本御影石(約四尺)で彫ってある。 |
大阪から海を渡って運ばれた住吉型狛犬。東海道の熱田宿七里の渡し近くの住吉神社にこの狛犬が建てられている。奉納したのは大阪の商人で石灯籠も同時期に建てられている。全部の神社を回ってはいないが名古屋の参道狛犬では一番古いのではないだろうか。 |