巽彫刻

愛知県岡崎市の狛犬屋 『巽彫刻』 当工房では日本全国の石材店に狛犬を販売しております。花崗岩で狛犬を彫り続けている石職人です。

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大正時代の狛犬

愛知県岡崎でも幕末から続いていた花崗岩による宝珠型狛犬に変わり、酒井孫兵衛六代目デザインの岡崎型狛犬が出現し、孫兵衛が弟子や職人達に彫り方を教え、量産体制を整えた為、愛知県を中心に近隣の県へ販路を伸ばしていった。
東京でも小松石による江戸狛犬に変わって、花崗岩製の狛犬に移行し、大阪の産地も和泉砂岩製の狛犬から花崗岩に原石に変わっていった。

 

【大正】 名古屋市

【大正】 名古屋市

 

【大正】 名古屋市

 

【大正】 名古屋市

 

大阪から受け継いだ浪速狛犬を名古屋の石工が花崗岩で彫った狛犬。名古屋市西区に、角田六三郎と名乗る石工がおり、地元に浪速型やオリジナルの狛犬を供給していた。
角田六三郎石材店今でも名古屋市西区で営業、尾張徳川家御用達の石工で、荒木弥助と共に狛犬が彫れる石工だった。

 

【大正】 滋賀県

【大正】 滋賀県

 

【大正】 滋賀県

 

【大正】 滋賀県

 

滋賀県と一部の奈良県に見られる尻尾が三本立ち上っている浪速狛犬。大正時代になると左の狛犬の頭上に角は見られなくなり、細かな毛筋を彫り、子供にも意匠を凝らすようになった。
浪速型狛犬の系統で京滋賀型と分類して良いかも、滋賀県の石工が京都へ習いに行き習得した、名古屋の石工作も同系統の狛犬に似ている。

 

【大正】 名古屋市

【大正】 名古屋市

 

【大正】 名古屋市

 

【大正】 名古屋市

 

枇杷島町の石工で荒木弥助が彫った子付き・玉持ち狛犬。活躍したのは明治から大正にかけてで、色々なタイプの狛犬を彫りわけていた。浪速型狛犬を最初に彫り始めたのも荒木弥助で、花崗岩の狛犬も多く手掛けている。
和泉砂岩は大阪から仕入れ花崗岩は岡崎から仕入れていて、ライバルではなく同じデザインになる事もなく、玉と子供は明治から彫っていて、岡崎石工今井新太郎が取り入れ、孫兵衛狛犬も大正七年から彫り始めた。
 

 

江戸狛犬(子付き) 『牛島神社』嘉永5年(1852) 東京都文京区春日