巽彫刻

愛知県岡崎市の狛犬屋 『巽彫刻』 当工房では日本全国の石材店に狛犬を販売しております。花崗岩で狛犬を彫り続けている石職人です。

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出雲型狛犬

江戸時代中期に、島根県松江市近郊から産出する来待石で彫刻した狛犬が、北前舟で日本海沿岸各地へ運ばれ建てられるようになった。幕末には大阪の石工の中でも、出雲型狛犬をコピーし和泉砂岩や花崗岩で彫る職人も現れた。
明治以降、鉄道網の発達とともに内陸部にも広く流通し大正時代にピークを迎えた。

 

【天明元年(1781年)】 讃岐金比羅宮 香川県琴平町

【天明元年(1781年)】 讃岐金比羅宮 香川県琴平町

 

【天明元年(1781年)】 讃岐金比羅宮 香川県琴平町

 

【天明元年(1781年)】 讃岐金比羅宮 香川県琴平町

 

出雲型狛犬の座り型で尻尾が丸尾・丸台座。現存する最古の量産型狛犬(門兵衛作)北前船により松江から運ばれた。

 

【寛政7年(1795年)】 揖夜神社 東出雲町揖屋町

【寛政7年(1795年)】 揖夜神社 東出雲町揖屋町

 

【寛政7年(1795年)】 揖夜神社 東出雲町揖屋町

 

【寛政7年(1795年)】 揖夜神社 東出雲町揖屋町

 

松江市近郊で建て年号が一番古い量産型の出雲狛犬。丸尾と呼ばれる体にかぶさった毛が特徴で、四国の金毘羅宮に在る門兵衛作と同系の狛犬で、角台座に載る。
砂岩としては良質の締まった石で、剥離するような風化の跡は見られない。近隣の神社に数組在る古いタイプの狛犬はこの形で、出雲型狛犬の原型になったのだろう。

 

【文政12年(1829年)】 西生馬神社 松江市西生馬町

【文政12年(1829年)】 西生馬神社 松江市西生馬町

 

【文政12年(1829年)】 西生馬神社 松江市西生馬町

 

【文政12年(1829年)】 西生馬神社 松江市西生馬町

 

独特な手の甲に玉を乗せた狛犬。「吽」は現在は引退して神殿の床下に置かれている、左の「吽」の狛犬には風化して見辛いが子獅子が付いている。京都や大阪に同型の狛犬が建っているが元は出雲なのではないだろうか。

 

【建て年号不明】島根県松江市

【建て年号不明】島根県松江市

 

【建て年号不明】島根県松江市

 

【建て年号不明】島根県松江市

 

少し風化が進んだ箇所もあるが、構え型の出雲狛犬です、最古の構え型狛犬は風化が進み、シルエット状態になっている、市内にも大型の狛犬が建っているが、尻尾が折れたりして痛々しい。

 

【建て年号不明】島根県松江市

【建て年号不明】島根県松江市

 

【建て年号不明】島根県松江市

 

【建て年号不明】島根県松江市

 

地元では多く見られる丸台座に載った出雲型の定番狛犬、昭和の献納で彫りもしっかりしている。

 

【建て年号不明】島根県松江市

【建て年号不明】島根県松江市

 

【建て年号不明】島根県松江市

 

【建て年号不明】島根県松江市

 

昭和戦後に彫られた出雲狛犬、角台座に載り子供が付いている、右の狛犬には子供を付け口の中には玉が入っている、大正以降の流行なのか子供が、右に付いたり左に付いたりで定まってない。

 

【建て年号不明】島根県松江市

【建て年号不明】島根県松江市

 

【建て年号不明】島根県松江市

 

【建て年号不明】島根県松江市

 

昭和戦後に彫られた出雲狛犬の構え型、新しいので何処も傷んでない。

 

【嘉永元年(1848)】富具神社 愛知県美浜町

【嘉永元年(1848)】富具神社 愛知県美浜町

 

【嘉永元年(1848)】富具神社 愛知県美浜町

 

【嘉永元年(1848)】富具神社 愛知県美浜町

 

おそらく愛知県に最初に入った出雲狛犬の丸尾タイプ、大量に運ばれ建てられたのは大正期で、昭和になるとほとんど見かけなくなる。約百五十年前彫られた狛犬は多少傷んでいるが、大正に入ってきた量産型の出雲型狛犬は風化が進み建て替えの時期が来ている物が多い。

 

江戸狛犬(子付き) 『牛島神社』嘉永5年(1852) 東京都文京区春日