仏教の伝来とともに日本へ入り、仏師が木彫で彫り始めたのが日本的狛犬の始まりで、東大寺・南大門に設置されている大理石製中国獅子(ライオン像)が年代が判る最古の狛犬とされている。
同時期に南大門に金剛力士像を彫った、運慶工房の仏師により獅子・狛犬形式による日本の狛犬が彫られ、神社仏閣の神前や仏前に守護獣として置かれるようになる。 |
【建久7年(1196年)】 奈良県奈良市雑司町 東大寺南大門
中国の石工で宋人六郎(渡来人)により南大門の再建と同時期に建てられた。中国式の獅子像で共に口を開き、向き合って建てられていて、尻尾はライオンに似ずオリジナルに彫られている、石は中国から取り寄せた大理石、門内に置かれている為、風化も無く状態は良い。
現存する石像獅子では日本最古になる。
東大寺南大門、運慶工房が彫った金剛力士像の裏側にこの狛犬が建っている。
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この狛犬は江戸城から移設されたものといわれています、埼玉で最古の狛犬で足は四本独立して彫られ足元に薄い台座が別石で付いています、一番弱い部分で足が二ヶ所折れています。
日曜祭日のみボランティアガイドの解説付きで公開されています。
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【慶長15年(1610年)】 愛知県岡崎市宮地町 糠目犬頭神社
【延宝6年(1678)】 愛知県高浜市春日町 春日神社
愛知県高浜市春日町 『春日神社』 前足に特徴があるオリジナル狛犬で、使っている石は安山岩製何処かは特定できないが、江戸時代初期に船で運んだと思われる、産地としては東の神奈川・江戸近辺だろう。
最新情報で東京目黒不動尊の狛犬(承応3年(1654)建立)との類似点が判明、久能山東照宮の狛犬とも類似が有るか興味がある。
愛知県知多半島に同時期の狛犬が二対、師崎の羽豆神社と篠島にある寺院、医徳院に同型狛犬が建っている。
愛知県のはじめ狛犬情報はこちら
http://komainuya.com/hg/a-01.html
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【制作年不明】京都府宮津町大垣 天橋立元伊勢籠(この)神社
京都府宮津市大垣 『籠(この)神社』 建てられたのは鎌倉時代とも言われているが不明です、明治以後コピーされ各地の神社に、建てられるようになった。安山岩製で幅もあり堂々の風格で『籠神社型』とよんでいる量産型狛犬。 |
長野県と群馬県の県境にある碓氷峠に鎮座する、熊野皇大神社入り口に胴長のはじめ狛犬が建っている。原石は安山岩であまり風化してなく、原型を留めている。
高遠石工が東に出稼ぎに向かう折、碓氷峠を越えてこの狛犬を群馬・福島県に伝えた、胴長・首長の狛犬がはじめ狛犬として建っている。
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【応永12年(1405)】山梨県西八千代郡三珠町 熊野神社
国産の石造り狛犬では最古ではないか、安山岩製で四本足を独立して彫ってある、防犯のためか安全対策なのか鉄製のオリに入っている。 |
【元禄5年(1692)】愛知県岡崎市奥山田町 村積神社奥宮
岡崎市の北部、村積山自然公園山頂近くに在る村積神社奥宮に、岡崎石工作の『はじめ』狛犬が建っている。
ハイキングコースを歩くしか道は無い、近くに松平氏(徳川家の始まり)とされる松平郷、六所山山頂に六所神社上宮、ここに村積神社と同型のはじめ狛犬が奉納されている。
村積神社と同じく、車では行けなく沢登りを経て尾根道を登っていかなければならない、入り口は施錠され隙間からのぞくので、建て年号・作者名は判らない。
愛知県東のはじめ狛犬情報はこちら
http://komainuya.com/hg/m-02.html
【建て年号不明()】奈良県奈良市都祁友田町 都祁水分神社
囲いの中神殿前に置かれている狛犬、台座は無く土留めの石の上におかれている、軒下に設置されていて風化も少なく状態は良い、建て年号は不明なはじめ狛犬。
【明和6年(1769)】長野県安曇野市穂高町 穂高神社
長野の県内でも古い狛犬で、地元の安山岩系の石で彫られている、江戸の狛犬に見られる頭上のくぼみがこの狛犬にもある、只、背中にも風化による穴もあいていて真相は不明、彫られている石質にもよるが、気になるはじめ狛犬。
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狛犬屋巽彫刻 (komainuya.com)