江戸時代以前には少数だが地方にオリジナル狛犬が存在するが、量産がされたのは福井県三国地方から産出する笏谷石(凝灰岩)で彫られた狛犬だ。 |
日光東照宮(元和三年1613造営)に続いて、江戸の市中に建てられた最古の『はじめ狛犬』 |
天明6年(1786) 石工・新居源右門作、安山岩製の大型の狛犬で共に『阿』口を開けたデザインの狛犬です。 |
文政11年(1828) 東京では一番古い獅子山で作者は不明、溶岩を積み上げ獅子が千尋の谷へ子獅子を落とし這い上がって来る様を表しています。 |
北野神社には尾の流れた授乳狛犬が建っていて、『吽』が嘉永05年で『阿』が文化06年二通りの建て年号が彫られていてその差43年、同じ石同じ作者だと思うが説明が付かない、江戸狛犬の逸品。 |
大谷相模上掾藤原正次作 大阪で参道に現存する最古の青銅製狛犬右獅子・左狛犬。角付で一対とする様式は後の石製狛犬に影響を与えている。戦時中の金属供出を免れた貴重な狛犬です。藤井寺市道明寺天満宮にも元文三年(1738)鋳造の同系狛犬や、四国香川県金毘羅宮・廿日市市宮島町厳島神社にも同系の狛犬が奉納されている。 |
堺の石工、男里屋市兵衛が本御影石を使用して制作。大阪で最初に量産された石狛犬で、分類上『住吉型狛犬』とする。右の獅子は耳が下がり体毛は巻き毛が主。左の狛犬は耳は立ち頭上に一角体毛は直毛が主に彫られている。尻尾は体から離れず添った彫りになる。当時の道具と技術では限界だったのかも・・・。 |
旧東海道『熱田の渡し』の近くに在る住吉神社へ大阪から船で運ばれた狛犬。名古屋では最古の量産型狛犬で、耳は横に付き体も左右同体に彫られている。花崗岩で彫られていて、風化も少なく当時の姿を残している。 |
大阪で彫られた和泉砂岩製の浪速狛犬。約百年彫り続けられ洗練された形になっている。奈良県では、天保頃から狛犬の奉納が増え始め製品も入って来たが、渡りの職人も大阪から仕事をするために流れてきた。 |
滋賀県の琵琶湖周辺で見かける花崗岩製の狛犬。渡来人の宋人六郎が滋賀県に移り住んだ話があり、その子孫が石工として残って狛犬を・・・・。 |
広島型狛犬と分類している玉乗り狛犬。近県に同じ形の狛犬が在り瀬戸内海の船便で運ばれたか、石工が渡って行き、地元の石で彫ったのかは不明。 |