明治になり少数だが狛犬奉納が続いていたが、約20年ほどのブランクの間に狛犬職人は独自のデザインを取り入れ造り込みを経て、名品狛犬が各地に出現した。 |
明治7年 伊福部神社 石工名は彫ってないが、岡崎石工の彫った宝珠型狛犬。岡崎石工が幕末安政期に彫り始めた、右側阿像角付き左側吽像宝珠付き、手本どおりの宝珠型狛犬 。 |
滋賀県滋賀郡志賀町南小松 『八幡神社』 付き合いのある地元の石材店によると、この地区は昔、石工集団が集まり産地を形成していたと聞いた。この狛犬は獅子・狛犬で対を成し、右と左では体系も異なり毛の流れも区別し、彫り分けている自然石の低い台座に据えられているが、狛犬本体は五尺以上の高さがある。 |
岡崎石工 柴田勝次郎刻、体型は宝珠型狛犬に似ているが、角は付いているが宝珠は付いていない、岡崎の石工が新しい狛犬を彫り始めた、初期の狛犬になる柴田勝次郎は四代目孫兵衛の弟子。 |
愛知県西部と隣接する三重県の一部地区限定で、明治中期から明治末まで建てられていた、砂岩製の量産型狛犬、来待石製の出雲型狛犬に似ているが、先にこの型の狛犬が入り、大正期に来待石の狛犬が出回り始め主流になった、只、砂岩製の狛犬の方が耐用年数が長く、後から入った来待石の出雲狛犬は風化が始まり、建て替えの時期が来ている狛犬が多い。 |
石川県に多く建てられている『逆立ち狛犬』 幕末から彫られ、明治・大正期に最盛期を迎えた、使用石材は凝灰岩で笏谷石を使っている、現在は原石の供給も止まり狛犬が彫れる職人も絶えた。 |
明治期の江戸狛犬(唐獅子タイプ)の逸品、明治維新のブランクで暫く、狛犬の奉納が途絶えていたが復活し始め、職人も拘りをこめて彫っている。 |
明治期の名古屋石工の作になる狛犬、其れまでは大阪から船で運ばれた狛犬が建っていたが、地元の石工が名古屋型に分類している狛犬を彫り始めた。 |
明治期の長野県。の狛犬に決まった型は無く石工が意匠を凝らし独自の狛犬を彫っている |